プロジンク®の使い方
投与前に確認
投与前に確認
- かかりつけの獣医師に、ワンちゃんまたはネコちゃんに必要なインスリンの量を計算してもらいます。 獣医師に相談することなく、自己判断で投与量を変更してはいけません。
- 必ずU-40専用の注射器(シリンジ、別売り)を使って投与してください。
- 注射器には単位=ユニット(IU)の目盛が表示されています。
![写真:シリンジの目盛りの説明](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-sp-1.png?itok=Q8YDM_HH)
![写真:シリンジの目盛りの説明](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-pc-1.png?itok=pucw6vmq)
注射前の準備
ワンちゃんへの投与について
注射はワンちゃんごとの治療計画に応じて、1日1回もしくは1日2回、行います。ワンちゃんがフードを食べ、飼い主様が落ち着いて注射できる時間帯を選んで注射するようにしてください。1日1回の場合は、毎日同じような時間に、1日2回の場合は、1回目と2回目の間は約12時間空けるようにします。例:午前8時(1日1回)、午前8時と午後8時(1日2回)
ネコちゃんへの投与について
注射は1日2回、行います。ネコちゃんがフードを食べ、飼い主様が落ち着いて注射できる時間帯を1日に2つ選んで注射するようにしてください。1回目と2回目の間は、約12時間空けるようにします。例:午前8時と午後8時
ワンちゃんまたはネコちゃんにフードを与えます。
プロジンク®はフードを食べる前に投与してはいけません。必ず、フードを食べている途中または食べた直後に与えるようにしてください。
プロジンク®のバイアルと注射器を準備します。
![写真:製品内容の説明](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-05/img-useful-prozinc-sp-2.png?itok=hdFmRuLL)
![写真:製品内容の説明](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-pc-2.png?itok=X5ze2OKn)
キャップの外し方
![画像:元々、少量の空気が入っているのは問題ありません。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-3.png?itok=k9IqrhdI)
プロジンク®の注射器(シリンジ)は、針先にオレンジ色のキャップが付いています。元々、少量の空気が入っているのは問題ありません。
![画像:注射器本体と針先のオレンジ色のキャップをしっかり持ち、内筒がスムーズに動くことを確認](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-4.png?itok=APsOvQQE)
内筒がスムーズに動くことを確認し、注射器本体と針先のオレンジ色のキャップをしっかり持ちます。
![画像:左右に引いて針先のオレンジ色のキャップを外し、針に異常がないことを確認。針の長さは約1.0cmです。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-5.png?itok=qN92jcxK)
左右に引いて針先のオレンジ色のキャップを外し、針に異常がないことを確認します。
投与方法
注射器でプロジンク®を吸い出す
![画像:STEP 1 かかりつけ獣医師から指示されたプロジンク®の投与量[単位=ユニット(IU)]を確認し、注射器でその量を指す目盛を確認します。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-6.png?itok=Gj1fZLKZ)
STEP 1
かかりつけ獣医師から指示されたプロジンク®の投与量[単位=ユニット(IU)]を確認し、注射器でその量を指す目盛を確認します。
※注射器にはユニットの目盛が表示されています(上の図は4ユニットを投与する場合です)。
※毎回注射する直前に必要量を準備してください。
![画像:冷蔵庫からプロジンク®のバイアルを取り出し、両手の間に挟んで内容液が均一になるまで、ゆっくりと転がします。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-7.png?itok=v5Rz6M-5)
STEP 2
冷蔵庫からプロジンク®のバイアルを取り出し、両手の間に挟んで中の液剤が均一になるまで、ゆっくりと転がします。
※このとき、バイアルを激しく振らないでください。
![画像:U-40の注射器を手に取り、投与量の目盛まで内筒を引いて注射器に空気を入れます。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-8.png?itok=CFZxCs7s)
STEP3
U-40の注射器を手に取り、投与量の目盛まで内筒を引いて注射器に空気を入れます。
注射器に空気が入った状態のまま針をバイアルのゴム栓(蓋中央のゴムの部分)に突き刺し、空気をバイアル内に押し込みます。
![画像:針先が注射液の中にあることを確認できたら内筒を引いて、プロジンク®を必要な単位よりも少し多めに注射器に吸い取ります。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-9.png?itok=F6E1Pbzg)
STEP 4
針先が注射液の中にあることを確認できたら内筒を引いて、プロジンク®を必要な単位よりも少し多めに注射器に吸い出します。
※まだバイアルから針を抜かないでください!
![画像:注射器のなかに気泡ができていないか確認してください。気泡ができている場合は、気泡が注射器の上部(針のほう)に集まるまで注射器の側面を軽くはじくように叩きます。内筒を押して、注射器の上部に集まった気泡をバイアル内に押し出します。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-10.png?itok=fnXN3Wc5)
STEP5
注射器のなかに気泡ができていないか確認してください。気泡ができている場合は、気泡が注射器の上部(針のほう)に集まるまで注射器の側面を軽くはじくように叩きます。内筒を押して、注射器の上部に集まった気泡をバイアル内に押し出します。
![画像:内筒を押して余分なプロジンク®をバイアル内に戻し、注射器内のプロジンク®を必要な単位の目盛に合わせます。必要量に足りていなければ、内筒を引いてプロジンク®を吸い取ってください。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-11.png?itok=vqBQ8fS7)
STEP6
内筒を押して余分なプロジンク®をバイアル内に戻し、注射器内のプロジンク®を必要な単位の目盛に合わせます。必要量に足りていなければ、内筒を引いてプロジンク®を吸い出してください。
※この時点で注射器のなかに気泡が残っていないようにします。
![画像:内筒から手を離し、注射器をバイアルから引き抜きます。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-12.png?itok=p9Mn81Ab)
STEP 7
内筒から手を離し、注射器をバイアルから引き抜きます。
プロジンク®専用シリンジは注射時の動物の負担を配慮し、細い注射針(30G)を用いております。そのため、薬液を吸引する際には内筒をゆっくりと引き、シリンジ内が陰圧にならないよう十分にご留意ください。
シリンジ内が陰圧になりますと、シリンジ内に気泡が入ったり、引いた内筒が戻ったりする現象が発生する場合があります。シリンジに気泡が入った場合は、指でシリンジを弾く、薬液を少し押し出す等の方法により気泡を取り除いてください。
ワンちゃん、ネコちゃんに注射する
STEP1
ワンちゃん、ネコちゃんを安定した静かな場所に連れて行き、なでるなどして落ち着くまで待ちます。
ワンちゃん、ネコちゃんが落ち着いたら、注射部位として指定された部分の皮膚を片手でつかみ、軽く引っ張ります。このとき、強く引っ張り過ぎないようにご注意ください。
![画像:注射部位に異常がある場合は獣医師に相談してください](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-sp-13.png?itok=y4aQFtlr)
![画像:注射部位に異常がある場合は獣医師に相談してください](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-pc-13.png?itok=BUW8bw7z)
STEP2
右図のように針先が皮膚内(皮下組織の中)に入るようにして針を皮膚に刺します。
![画像:良い例:針先が皮膚内(皮下組織)に入っている、悪い例:浅すぎて皮下組織に届いていない、深すぎて筋肉に刺さっている](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-sp-14.png?itok=Nk5m04-W)
![画像:良い例:針先が皮膚内(皮下組織)に入っている、悪い例:浅すぎて皮下組織に届いていない、深すぎて筋肉に刺さっている](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-pc-14.png?itok=seIwbSAo)
良い例:針先が皮膚内(皮下組織)に入っている
悪い例:浅すぎて皮下組織に届いていない、深すぎて筋肉に刺さっている
STEP3
内筒を一度引いて、血液が入ってこないことを確認します。確認出来たら、内筒を最後まで押し込み、プロジンク®を皮下注射します。
注射器内のプロジンク®をすべて注射したら、皮膚から針を抜きます。使用済みの注射器は、かかりつけの動物病院で指示された方法で保管、廃棄してください。
![画像:STEP3 内筒を一度引いて、血液が入ってこないことを確認します。確認出来たら、内筒を最後まで押し込み、プロジンク®を皮下注射します。 注射器内のプロジンク®をすべて注射したら、皮膚から針を抜きます。使用済みの注射器は、かかりつけの動物病院で指示された方法で保管、廃棄してください。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-15.png?itok=PnlB-0yZ)
STEP4
注射後は、ワンちゃん、ネコちゃんを十分に褒めて、注射に慣れてもらいましょう。
![STEP4:注射後は、ワンちゃん、ネコちゃんを十分に褒めて、注射に慣れてもらいましょう。](/sites/default/files/styles/paragraph_image/public/paragraph_images/2023-04/img-useful-prozinc-16.png?itok=FH_v24z7)
投与が終わったら
プロジンク®のバイアルは、外箱に戻して冷蔵庫内(2~8℃)で次の投与まで保管します。
- 小さなお子さまの手の届かない場所に、食品と明確に区別できる状態で保管してください。
- バイアルはゴム部分を上にして直立した状態で外箱に入れ、光が当たらないようにしてください。
- 冷蔵庫のドア部分の棚では保管しないでください。
投与量を間違えてしまったときの対処法
誤って、獣医師に指示された量以上のプロジンク®を注射してしまった場合
ただちにかかりつけ獣医師に連絡し、注射したプロジンク®の量を知らせて対処法の指示を受けてください。必要以上のプロジンク®を投与した場合、ワンちゃん・ネコちゃんが低血糖になる可能性があります。対処法については、事前にかかりつけの獣医師から指導を受けておきましょう。
獣医師に指示された量をすべて注射できなかった場合
- 注射の際に不明な量の注射液がこぼれた場合
- 1回分を注射し忘れた場合
かかりつけ獣医師に連絡し、対処法の指示を受けてください。すぐに連絡がつかない場合は、ワンちゃんまたはネコちゃんの状態に異常がなければ、次回の注射を通常どおり行います。
例)夜の投与時に注射液がこぼれてしまい指示された量を注射できなかった場合、もう一度投与したりせず翌朝まで待って、翌朝の投与時に通常どおりの量を注射します。
低血糖に注意
下記の症状が現れた場合は低血糖の可能性があるため、ただちにかかりつけ獣医師の診察を受けましょう。これらの症状がみられたら、プロジンク®を投与しないでください。
- 元気がない、周囲への無関心、隠れるような行動をとる
- 異常な空腹感
- 方向感覚を失う、視覚低下
- 筋肉の衰え
- ふらつく、よろめきながら歩く
- 痙攣(けいれん)
- 失神
万が一、ワンちゃん・ネコちゃんが低血糖になって応急措置が必要になった場合に備え、おうちにブドウ糖液などを常備しておくと安心です。