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ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5

ピュアバックス® RCPの特長はそのままに、FeLV成分はカナリア痘ウイルスを用いたベクターワクチンテクノロジーにより自然感染を模倣することで、液性免疫だけでなく、細胞性免疫を誘導して、持続性ウイルス血症を予防します。さらに猫クラミジア感染症も予防できる接種量が0.5 mLのノンアジュバントワクチンです。

包装
1セット10頭分
・乾燥ワクチン1頭分×10バイアル
・液状ワクチン1頭分×10バイアル

特徴

1) 接種量が0.5 mLになって扱いやすくなりました
ワクチン接種を受ける猫と、接種する獣医師双方の負担軽減が期待できます。

2)安全性にこだわって開発された猫にやさしいワクチンです
ノンアジュバントワクチンのため、接種部位の炎症や疼痛、腫脹などの局所反応を軽減し、注射部位肉腫のリスクを低減します。

3)猫カリシウイルス(FCV)から猫を守ります
G1株と431株の2種類を組み合わせることにより、多様な変異型があるFCV野外株に対する幅広い抗原域を実現しました。

4)猫白血病ウイルス(FeLV)から猫を守ります
カナリア痘ウイルスを使用したベクターワクチンテクノロジーによりノンアジュバントでありながら効果的に免疫反応を誘導し、持続性ウイルス血症を予防します。

効能・効果

猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症及びクラミジア・フェリス感染症の予防、ならびに猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症の予防

用法・用量

乾燥ワクチン1本当たり、液状ワクチン1本(0.5 mL)で溶解し、8週齢以上の猫の皮下に3~4週間隔で0.5 mLずつを2回注射する。

よくあるご質問

保管温度は?保管時の注意点はありますか?

2~8℃の暗所で保管してください。直射日光や凍結は品質に影響を与えるので、避けてください。

病原性復帰のリスクはありますか?

弱毒生ウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス/猫汎白血球減少症ウイルス)とカナリア痘ベクターウイルスおよびクラミジアについては、病原性復帰試験を実施し、安全性を確認しています。猫カリシウイルス(FCV)のワクチン株はどちらも不活化ですので病原性復帰の可能性はありません。

猫カリシウイルス(FCV)が不活化でもアジュバントを必要としない理由は何ですか?

ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスの特許技術により、FCVの形状を保ったまま不活化し、免疫原性を高く維持できるからです。ヘテロ株(ワクチン株とは異なる株)による攻撃試験により不活化・ノンアジュバントでも十分な有効性を示しています。

ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5を接種した猫は院内検査キットでFeLV陽性になりますか?

陽性にはなりません。ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5のカナリア痘ベクターウイルス(vCP97株)はp27抗原を発現しますが、①vCP97株自体が猫の体内で増殖しないこと、②防御抗原の発現場所がワクチン接種局所の細胞に限局しており、発現する抗原量も少ないことから検出できないと考えられます。FeLVそのものを使用しているわけではないのでFeLVが排泄されることはなく、ベクターウイルスであるカナリア痘の排泄や同居感染もありません。